おかあさんとはぐれたジャン。青いハトに導かれ家に帰るおはなしです。ストーリーもありますが、パリの町並みを紹介する写真絵本のようです。
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ジャンは、
おかあさんとといっしょにお買い物。
でも、
ジャンは、
人の波にのまれて、おかあさんとはぐれてしまいました。
「ママァン、どこォ?」
ひとりぼっちになってしまったジャン。
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青いハトがやってきます。
ハトは、じぶんはネストネルだと自己紹介をします。
ハトは、パリの街を案内しながら、ジャンといっしょに家へ向かいます。
ふたりは、セーヌ河畔を歩き、「バトー・ムーシュ」(セーヌ川の遊覧船)に乗ります。
ノートル・ダム公園へ。
ノートル・ダム寺院でかくれんぼをしたり、
石づくりのハトや
ぞっとする彫刻(グロテスク)を見たりします。
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「モンマルトルへいけない? うーんととおいの?」
寄り道をしたくなった、ジャン。
「なんの。ほんのひとっとびさ」とネストネルは答えます。
ジャンは、ハトのネストネルの背中にのって、テルトル広場へ。
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「こんどこそ、おうちだよ」
途中、エッフェル塔でいっぷくします。
寄り道、遠回り、道草、まわり道・・・
だんだん日が暮れてかけて来ました。
ふたりは、セーヌ河を渡り、ジャンの家に。
「ただいま」
おかあさんは、ジャンを抱きしめ続けます。ハトのネストルは、おかあさんにあいさつをするのに、ちょっと待たなければなりませんでした。
(おかあさんはジャンを抱きしめ続けていましたから)
作者の息子がつくったおはなしをもとにして、パリの街の風景写真で構成した絵本です。青い服のジャンとパリの街が印象的です。
ジャンは、おはなしを創作する中で、青いハトといっしょの楽しい経験をしました。そして、心配をかけたことの後悔し、そしておかあさんに愛されていることを感じたことでしょう。
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※『パリの青い鳥』ヴェロニク・ウィルマン&ジョエル・ルブロン作、今江祥智訳 BL出版 2003年 (2022/3/23)