『ババールの美術館』には、
どのような作品が、展示されているのでしょうか。
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ババールと王妃のセレストは、駅を美術館に 改造することにしました。
きょうは 開館日です。
住民のみんなを 招待しました。
有名な絵画にそっくり絵がならんでいます。
でも、
登場人物や 絵のモデルは、みんなゾウです。
「モナリザ」 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)
「ラス・メニ―ナス」 (ベラスケス)
「民衆を導く自由の女神」(ドラクロワ)
「グランド・ジェット島の日曜日の午後」
(スーラ)
「アダムの創造」 (ミケランジェロ )
「自画像」 ( ゴッホ )
「ヴィーナスの誕生」 (ボッティチェリ )
「叫び」 (ムンク)
「アヴィニョンの娘たち」(ピカソ)
「草上の昼食」 (マネ)
「ミロのビーナス」・・・
ジャクソン・ポロックに似たぞうが、抽象画を描いています。
「ぼくだって、あの人みたいに 絵が描けると思うな」
「やってごらん」
お城に 帰って、
子どもたちは、みんな 競って、絵を描きはじめました。
どこかで見た絵ですが、ご覧のように、モデルは、ぞうです。
文章は、人物の会話が中心で、絵の鑑賞について話し合っています。
「美術品にはね、こうでなければならない、
なんていうルールはないんだよ」
「ババ―ル」で有名なブリュノフの息子、ロラン・ド・ブリュノフの絵本です。本物の絵画を知っていると、楽しみが増すことでしょう。でも、知らなくても、ユーモアたっぷりの『ババールの美術館』を楽しめます。
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※『ババールの美術館』 ロラン・ド・ブリュノフ作、せなあいこ訳、評論社 2005年 (2023/7/22)