「ゆきだるま」(スノーマン)と男の子との出会いと別れです。
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目を覚ますと、外は一面の雪。
男の子は、スノーマン(雪だるま)を作ります。
鼻はみかん。
目は炭。
マフラーと帽子で身につけ、スノーマンができあがりました。
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夜、
男の子は、
なかなか眠れず、
ベッドから起き、
いえのドアを開けてみると、スノーマンが近づいてきます。
帽子をとってあいさつをするスノーマン。
ふたりは、
すぐに仲良しになります。
スノーマンを家のなかを案内する ぼく。
暖炉(これは嫌いなようです)
テレビ、
ランプ、
洗面台、
冷蔵庫・・・
おとうさんの服を着る スノーマン。
スケートボートをする スノーマン。
自動車にも乗りました。
食事もします。
食事を終えると、
スノーマンは 男の子の手を引き、駆けだし、
そして、空へと飛び上がります。
雪の夜空を、ふたりは飛びまわります。
よくあさ、
起きて、
かけだし、
スノーマンに会いにいくと、
かれは、すでにとけてしまっていたのでした。
( せつない! (;´Д`) )
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スノーマンのような友達がほしいと思っている読者も多いことでしょう。愛するものとの出会いと別れ。生身の世界では経験をすることが難しいことのひとつですが、絵本のなかで体験します。
アニメーション版の『 スノーマン 』も見ました。空へと飛び上がり、スノーマンの国にまで行き、サンタクロースからプレゼントをもらいます。音楽と歌で『スノーマン』の世界をイメージ豊かに描いています。アニメーションは、やはり人物たちの動きが目を引きます。絵本とは違った面白さがありました。
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※『スノーマン』 レイモンド・ブリッグズ作・絵 評論社 1978年 (2021/1/4)