タイトルがこの絵本の内容を語っています。
わけもないのに
なぜかうれしい、
そんな瞬間を集めた絵本です。
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朝起きて、
布団の中にただよってきた ごはんの香り、
なんだかうれしい
夕方、
帰路の途中にふと耳に入ってきた ピアノの音……、
なんだかうれしい
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わけもないのに
なんだかうれしくなる、そんなことがありませんか?
子どもも
おとなも、
だれもが感じる、日常のそんな瞬間。
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詩人の谷川俊太郎さんが、「なんだかうれしい 」を60の単文に結晶させました。そのテキストに作家の絵と写真がつきました。 そうそうたる顔ぶれの作家たちです。
秋野亥左牟、
井上洋介、
太田大八、
奥山民枝、
片山健、
梶山俊夫、
佐内正史
杉田徹、
鈴木康司、
瀬川康男、
長新太、
クエンティン・ブレイク、
タナ・ホーバン、
増村征夫、
元永定正、
山下寅彦、
山本容子、
柚木沙弥郎、
和田誠。
心の働きのふしぎ、生きる喜びにつつまれる絵本です。 なんだかうれしい瞬間を、絵や写真でみごとに表現しています。このような豪華な顔ぶれを集めることのできたのは、やはり谷川俊太郎さんだったからでしょう。
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※『なんだかうれしい』谷川俊太郎+だれかとだれか作、福音館書店 2002年