周りのみんなから愛される、ちびゴリラのはなしです。
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ちいさな ごりらの ちびちび。
家族の みんなに 愛されています。
おかあさん、
おとうさん、
おばあちゃん、
おじいちゃんに。
どうぶつたちにも 愛されています。
ピンクの ちょう
みどりの おうむ
あかい さる
でっかい へびにだって。
のっぽの キリンは いつも そばにいます。
おとなの ぞうも
ライオンの おじさんも
かぼの おばあさんも
ちびちびが 大好きでした。
でも、ある日
ちびちびが 大きく なりはじめました。
どんどん
どんどん
大きくなり
とうとう・・・
こんなに おおきく なりました!
森のみんなが、やってきて、歌います。
お誕生日 おめでとう ちびちびくん!
みんなに 愛されている ちびちびくん。いろいろなことを している ちびちびくん。絵がそれを表現しています。絵と文の相乗効果が見られます。
おかあさんに、抱っこ されたり、
チョウに 花を さしだしたり、
木に ぶらさがったり、
ぞうに 水を かけられたり、
ライオンの しっぽを ひっぱったり、
かばの 背中に 乗ったりしています。
小さなときのちびちびも、大きくなったちびちびも、同じちびちびです。これからも、ずっと愛されていくことでしょう。まもられ、愛され、期待されるとき、それに応えようとして、子どもは成長していきます。言うまでもありませんが、あなた(読者の子ども)も同じですよ、と言っています。絵本のメッセージです。
あなたも ちびちびと おなじ。
とても可愛い。
みんな、あなたが 好き。
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※『ちびゴリラのちびちび』 ルース・ポーンスタイン作、いわたみみ訳、ほるぷ出版 1978年 (2023/5/16)