動物のたまごについてのかがくの絵本です。表紙を見ると、科学知識の絵本にも見えませんが・・・
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ちいさな 巣が ひとつ。
たまごが ふたつ。
なんの たまご?
だれの たまご?
ハチドリの たまご!
おおきな 巣が ひとつ。
たまごが たくさん。
なんの たまご?
だれの たまご?
ガチョウの たまご
つぎから くりかえしです。
かえるの たまご
さかなの たまご
サギの たまご
スズメも ツグギも ハトも オウムも ツノメドリも
みんな たまごを うんで あたためる
フクロウだって そう
スズメバチ
アリ
ペンギン
カモメ
ハリモグラや エミュー
カモノハシ
ダチョウ
カメ ヘビ トカゲ ワニも おんなじ。
きょうりゅうも おんなじ。
ステゴサウルス
アロサウルス
アパトサウルス
鳥、魚、昆虫は たまごを産んで 子どもをふやす。
ほら うまれた!
こんにちは ヒヨコさん!
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科学のえほんですが、絵がやさしい感じで、かたくるしさを感じさせません。アリス&マーティン・プロベンセン夫妻の1970年の作品です。
卵を産むのが、どんな動物なのかが分かります。哺乳類を除いたほとんどの動物(鳥、虫、魚)が、卵生です。絵本の中にでてくるカモノハシは哺乳類ですが、卵生です。卵生動物から胎生動物への変化の中間に位置します。
科学の知識を学ぶ道すじとして、『たまごってふしぎ』は絵本の新しい可能性を開いたように思います。
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※『たまごってふしぎ』 アリス&マーティン・プロベンセン作。こみやゆう訳、講談社 2012年 (2023/3/16)