ネコがご近所さんの夕御飯のパトロールです。
ネコ(ぼく)の目線で、夕御飯をのぞいてみましょう。
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ああ、いい匂い。
きょうの ごはんは なーに?
こんがり焼けたさんま。
いただきまーす。
ん~ おいしい。
家族みんなで夕御飯をとっています。
お隣からも いい匂い。
きょうの ごはんは なーに?
みんなでつくったカレーライス。
いただきまーす。
ん~ おいしい。
お隣からも いい匂い。
きょうの ごはんは なーに?
とうさん得意のオムライス。
かあさんもいっしょに
いただきまーす。
ん~ おいしい。
お向かいの家は、手作りコロッケ。
そのお隣は、お祝いのお寿司です。
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ぼく(ネコ)のごはんはなーに?
ぼくの大好物。
いただきまーす。
ん~ おいしい。
(絵を見ると、おでん屋のおじさんが、ぼく(ネコ)に何かあげたようです)
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絵のなかの子どもたちは、大根をおろしていたり、たまごを割ってボールに入れていたり、コロッケを成形したりしています。手伝いをしている子どもたちです。カレーライス、オムライス、コロッケ、お寿司など子どもが大好きな食べ物が出てきました。また、家族そろって夕御飯を食べています。家族団欒の声が、絵本から聞こえてくるようです。
こうしたところに作者の考えが見えます。
なんとなく昭和の匂いがします。
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※『きょうのごはん』 加藤休み作、偕成社、 2012年