「あいうえお」50音のイメージを言葉と絵で表現したえほんです。
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あいうーえーお
かっきく けっこ
ささししすせせそ
だぢづでどどど
なーに ぬねーの
ぱっぴっぷっぺっぽっぽっぽ
まみむめむめめも
やーいゆえよーよ
らららりらるられらろ
わっ いーうえ おっ
ん
谷川俊太郎さんの「あいうえお」の詩です。
カ行は、なんとなくカクカクした硬いイメージがあります。
サ行は、流れる感じが、パピプペポには、たしかに何かが破裂するイメージがあります。
「あいうえお」50音の音のおもしろさ、音のつながりとリズムを楽しむ絵本です。音楽に近い詩です。読み手は、声の調子、高低、リズムを変えて、読みかたりを工夫してみたくなります。また、堀内誠一さんの斬新なデザインと絵も魅力です。
「この本では、表面的にはナンセンスでも、いろいろ声に出すことによって、ことばの響きや、音の多様性を身につけ、自己表現の豊かさ、人とのコミュニケーションの通じやすさなどが育ってくれることを願ったのです。」(谷川俊太郎)
谷川俊太郎さんには、ほかに『あいうえおうた』(降矢なな絵、 福音館書店 1999年 )があります。このブログで紹介しています。
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※『かっきくけっこ』 谷川俊太郎作。堀内誠一絵、くもん出版 2009年 (初版は1972年) (2022/6/8)