
「何のために 生きているか?」の答えをさがす、ぼく。
ぼくは どんな 答えを 見つけたのでしょうか?
おばあちゃんが
花に 声を かけながら 庭仕事を しています。
なんなんなんでも、しっている おばあちゃん。
ぼくは きいてみた
「ね、なんのために いきているのかな?」
「そのこたえを さがすんだよ、
なんなんなん なんのためかなぁ」
ぼくは 旅に出た
出会った 人たちに
「なんなんなんのために いきているんだろう?」
と、たずねて まわった。
漁師さん 「うおを みつけるため」
俳優さん 「はくしゅのため」
ねこ 「やみの よるのため」
のらいぬは、ねこを 追いかけるため
大工さん 「いえを たてるため」
農家さん
へいたいさん
ぐんじんさん
ろばを 飼っている おばさん
みんな いろいろな答えを 教えてくれた
哲学者にも 聞いてみた
聞いている うちに・・・
なにかが こころに わいてきて ぼくは あるきだした

やがて
おばあちゃんの家に ついた
おいしそうな においがする
「おかえりなさい」の おばあちゃんの声
「こたえは みつかった?」
「うん いま みつかった」
ぼくは おばあちゃんを ぎゅっと だきしめた
・・・
「ぼく」は、「何のために 生きているのか?」という疑問の答えをさがして、みんなに聞いてまわりました。いろいろな答えがあり、みんな、違った答えをもっていました。「何のために 生きているのか?」という問いは、言いかえれば、人生において、いちばん大切なものはなにかということでもあります。
何を価値とするのかは、「だれだれにとって」という観点と切り離せません。
また、誰かに答えを教えてもらうことではなく、自分でさがしだしていくことなんだとぼくは気づきました。そして、「何のために 生きているのか?」の答えを、ぼくは身近なところに見つけたのでした。メーテルリンクの『青い鳥』のような作品です。
「ぼく」が見つけた答えは、子どもにもわかることです。それは、身近なひとをだきしめること。それは、みんな、できることです。
・・・
※『なんなんなん?』 マック・バーネット作、カーソン・エリス絵、アーサー・ビナード訳 小学館 2022年 (2025/7/29)









