
表紙のトマトさん。強烈なインパクトがあります。
ある暑い 夏の日、
まっかに うれた トマトさんが、どったと 落ちた
暑くて たまらない
ミニトマトたちは ころころ ころかって
小川に とびこんでいく
ずんずん あつくなって
ほっぺが いたいくらい
トマトさんは ぽろりと あまい においの なみだを だします
「わたしも およぎに いきたいよう。
だけど、からだが おもいんだ
ミニトマトみたいに ころがっていけないんだよう」
ありんこが 仲間たちを よんできた
むしたちが あつまってきた
「えーいしょ、よーいしょ」
トマトさんは ぜんぜん うごかない
「ぼくらに まかせてよ」と
とかげたちも やってきて
「えーいしょ、よーいしょ」
ごろん ごろん
ごろ ごろ ごろ
じゃっぷーん!

「ああ、つめたい!
なんて きもちいいんだろ」
ミニトマトたちは ぽっちゃん ぽよん
さかなたちは スーイ スイ
トマトさんは どっぷん とっぷん
と およいだ
たっぷり およぎ
河原に あがつて みんなと ひとやすみ
みんな すっかり すずしくなった
・・・
強烈な印象のトマトさん。迫力満点です。
じゃっぽーんと水の中に入ったトマトさんの満足そうな顔は見どころです(上の絵)。子どもたちも、こころから満足して遊ぶ時、トマトさんと同じような表情を見せることでしょう。トマトさんは、子どもの姿、そのものです。
読んであげる時期は、夏がよいかもしれませんが、みんなと遊ぶトマトさん、魅力的なトマトさんの人物像に焦点をあてると、いつ読んでもよいように思います。
・・・
※『トマトさん』 田中清代作、福音館書店 2006年 (2026/1/6)









