ふるはしかずおの絵本ブログ3

『オペラハウスのなかまたち』- モーツァルトの「魔笛」を題材に

ニューヨークの メトロポリタン・オペラハウスの

屋根裏部屋に すんでいる

白ねずみの マエストロ・ペトリ―ノ

オペラが だいすきです

 

 

ステージの 真んなかの

観客から 見えないところで オペラを 観ています

そこで、歌い手に 合図をおくる プロンプター氏の 

楽譜めくりを 手伝っています

 

音楽嫌いのネコ、メフィストも すんでいます

オペラハウスのねずみを 追いだすのが 仕事です

    

    

マエストロ・ペトリ―ノ

マダム・ペトリ―ニ

ド・レ・ミという、3人の子どもは

モーツァルトの「魔笛」が だいすき

家でも 「魔笛」を 演じています

     

 森の けものたちが 

 魔法の笛に さそわれて 踊るところが

 お気に入りの 場面でした

    

     

ペトリ―ニ一家は

「魔笛」に 観にいくことに しました

マエストロ・ペトリ―ノは 

いつものように プロンプター・ボックス

おくさんと 子ともたちは 2階席です

      

お気に入りの 場面に なりました  

舞台の どうぶつたちは 魔法の笛に さそわれながら

踊りだします

   

 そのとき なんてこと?

    

マエストロ・ペトリ―ノが 

音楽にひかれて 舞台にとびだし

踊り はじめたのです

      

ネコの メフィストが それを 見つけました

ダーッと 

とびかかる メフィスト!

ペトリ―ニは、メフィストに 捕まってしまいました

    

 でも、おなしなことに・・・  

         

メフィストは、きゅうに へんな気分になりました

そうです

魔法の笛の力に つかまって しまったのです!

    

  

 くるくるくるくる

 ネコが 踊っています

 優雅な 猫のダンス!

    

メフィストと ペトリ―ニは、踊りつづけました

     

こんなことが あってから

ふたりは オペラ好きの 大の仲良しに なりました

    

            

モーツァルトのオペラ『魔笛』を題材に、白ねずみのマエストロ・ペトリ―ノと ネコのメフィストが引きおこす、ゆかいな騒動です。文章はすこし長めですが、場面展開がはやいので、あきずに読む(見る)ことができるでしょう。ネコのメフィストが、音楽に誘われ、踊りだすユーモラスな場面もあります。 蛇足ですが、『魔笛』はモーツァルト最後のオペラ作品で、1791年に初演されています。

       

観客から見えない舞台の中央で、歌い手に合図をおくるプロンプターは、すでに17世紀の歌劇場で配置されていたようです。プロンプターの仕事について知りました。

           ・・・

※『オペラハウスのなかまたち』 リディア&ドン・フリーマン作、山下明生訳、BL出版 2008年

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