ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ゆうこさんのルーペ』- ルーペがひらく世界

ゆうこさんは、視覚障がい者です。

     

     
公園の ベンチで、

ルーペをつかって、本をよんでいる おねえさんがいます。

はやたくんが お父さんに ききました。

   

 「おとうさん、あれ なに?

 「なんだろう おねえさんに きいてみたら?」 

    

 「それは なんですか?」

    

 「これは ルーペ。

  ルーペは いろんなものを おおきくみせてくれる どうぐよ。

  これがあると ちいさな文字だって・・・」

   

 「わあ でっかい」

  

 

ゆうこさんは、

ルーペのおかげで、本や新聞を たくさん 読めるようになったと

はやたくんに 話しました。

 

 「そのルーペを かして もらえますか?」  

 

ルーペで 

おとうさんを 見ると・・・

ふしぎ ふしぎ 

子どもの頃の おとうさんが 見えます。

    

ゆうこさんを 見ると・・・

おばさんに 

ホテルへの道案内を しているところが 見えます。

    

    

  「このまえの 駅前交差点を まっすぐ 

  47ほ あるいたところの あおぞらコーヒーショップを 

  ひだりに まがって 24ほめの ところです」

       

      

はやたくんは、ゆうこさんのルーペを 貸してもらって、

よかったと思いました。

 

           ・・・

巻末に、絵本づくりに関わった人たちの、読者へのメッセージがありました。原案者のはがさんの言葉です。

     

 「お互いのわからないことや、興味を持ったことを、自由に聞きあえたら、

 どんなにしあわせなことでしょう。それは、あなたと私の間のかべを

 なくしていく まほうのたからものになります」

    

はやたくんのおとうさんは、言っています。

「なんだろう。おねえさんに きいてみたら?」

      

     ・・・

※『ゆうこさんのルーペ』 多屋光孫文・絵、 企画・原案・編集 羽賀優子 監修:藤井克徳 合同出版 2020年  (2025/8/31)

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