
黄色、赤、青、黒、白が、人物となって、自慢話をはじめます。
「ぼくを見て」と、黄色が いいました。
ぼくは キクの花
黄色い ネコ
トラ
お日さまの 色
「ぼくがいなければ、お日さまもないのさ」
「黄色いネコだって! 黄色いネコなんているもんか」と、
子ネコの マックスがいいました
「わたしを見て」と、青が いいました
わたしは 青いカケス
青いネコ
青い空と青い海
「わたしがいなければ、空も海もないのよ」
「青いネコだって! 青いネコなんているもんか」と、
マックスが いいました
つぎは
赤の自慢話です
「きみたち3人(黄色、青、赤)、わらわせるじゃないか」と、
黒が いいました。
黒は、
黒ヒョウ、黒ネコ、魔法使い、夜の色だと うぬぼれます
「わたくし、白」
白い紙、赤をやさしいピンクにかえる、白いネコ、雪の色、
「わたしがいなければ 雪もありません」
でも、黄色、青、赤、黒、白は
自分だけの色しか 世界に ないとすれば、
世界は さびしくなることに 気がつきました
「わたしたちが なかよく いっしょにいれば、
世界は、なんて うつくしく見えるんでしょう」

ネコの マックスも
白地に 黄色がまざった赤っぽい色、黒のまだら、青い目の子ネコになりました
「とてもきれいな子ネコでしょう、ぼくは?」
・・・
おはなしのなかに、黄色と青が重なると緑になること、「ぼく(黄色)がきみ(赤)とダンスをしたら、きみはオレンジ色になる」こと、黄色と青と赤がいっしょになると・・・茶色になることも、おはなし仕立のかたちで、説明しています。
さまざまな色を擬人化して、わかりやすく子どもたちに語っています。世界の美しさは、いろいろな色があることです。このことの象徴的意味は明らかです。
1974年、ニューヨーク科学アカデミーの児童書部門賞を受賞しました。
・・・
※『ぼくはなにいろのネコ?』 ロジャー・デュボアザン作、山本まつよ訳、子ども文庫の会 2018年
【 追 記 】
「人物」とは、おはなしの中で、人間のように、①思ったり、②はなしたり、③考えたり、④行動したりするもののことをさします。4つとも当てはまらなくてもかまいません。1つのことが当てはまれば、それは人物です。動物でも、木でも、自転車であっても、①~④のひとつでも当てはまれば、人物といいます。 (2025/11/10)









