ふるはしかずおの絵本ブログ3

『たまごのあかちゃん』- あかちゃん、でておいでよ

絵本と楽しいコミュニケーションができます。

      ・・・

黄色を背景にして、白くてまあるいものが 3つあります。

なんでしょうか?

  (絵を見てから、文を読むのがよいようです)

 

 たまごのなかで

  かくれんぼしてる 

 あかちゃんは だあれ?
  でておいでよ

  
 ぴっぴっぴっ

  こんにちは

 にわとりのあかちゃん

 こんにちは

 

次は、青色を背景にして、白くてまあるいものが 4つあります。

 

 たまごのなかで

  かくれんぼしてる 

 あかちゃんは だあれ?
  でておいでよ

  

 よちよちよち

  こんにちは

 かめのあかちゃん

  こんにちは

 

くりかえしです。

10個のたまごは、へびの あかちゃん

2つのたまごは、ぺんぎんの あかちゃん

大きなたまごは、きょうりゅうの あかちゃん

 

 たまごのなかで 

  かくれんぼしてる 

 あかちゃんは みんな
  でておいでよ

   
ぴっぴっ ぴいーぴいー ぴっぴっ

にょろ ちょろ よちよち
きゅーう ぐぐぐ

      ・・・

「あかちゃんは だあれ?/でておいでよ」の語り手の呼びかけがあります。その呼びかけに応えるように、つぎのページに動物のあかちゃんが出てきます。「こんにちは」に対しては、「こんにちは」。動物の赤ちゃんと語り手の対話です。声喩や擬人表現があり、リズミカルな文章で、形式のうつくしい文章です。

 

柳生弦一郎さんの絵には、ユーモアがあり愛嬌があります。

読みかたりでは、「でておいでよ」を子どもといっしょにすると面白いと思います。卵からうまれる動物を知るかがくの絵本でもあります。

       ・・・

※『たまごのあかちゃん』 神沢利子作、柳生弦一郎絵、福音館書店

1993年  (2022/6/1)

SHARE