ふるはしかずおの絵本ブログ3

『たべてみて! フリーダ・キャプランがひろげた食のせかい』

フリーダ・キャプランは、

ロサンゼルスの7番街の野菜・果物市場で はたらいていました。

新しい野菜やくだものを紹介し、売りはじめた 彼女のはなしです

 

      

 「しんせんな マッシュルームは いかが

   

 「だれも そんなもの たべないさ

  

    

でも

フリーダは あきらめせんでした

  

だんだんと

みんなが

マッシュルームを 食べるように なると

彼女は、「マッシュルームの女王」と よばれました

   

     

彼女は いろいろな やさい・くだものを 売りました

 

 キウイフルーツ

 スナップエンドウ

 ブラッドオレンジ

 たねなしスイカ

 レッドバナナ

 ハバネロ

    

 ドラゴンフルーツ

 マンゴスチン

 生ライチ

 パッションフルーツ

 ベビーコーン

 ムラサキイモ・・・

   

  

農家の人たちは 何をつくればいいか、フリーダと考えました

コックさんは フリーダに 料理の 相談します

記者たちは つぎに何がはやるか 聞きにきます

 

 

むすめたちも 

あたらしい アイディアを だしました

     

 きいろい トマト

 みどりの カリフラワー

 むらさきの アスパラガス

  

   

いまでは、アメリカ中の ひとたちが 

これらの やさいや くだものを 食べるように なりました

      

             ・・・

あたらしい野菜やくだものを紹介し、広めたフリーダ・キャプラン。野菜やくだもののあたらしい価値を見つけた人でした。彼女は、ある意味、価値の創造者ともいえます。

     

野菜やくだものことだけでなく、一般に、「もの」や「こと」が認められ広まっていくには、評価する人がたいせつな役割を果たします。「もの」や「こと」の新しい価値が広がるためには、そのこと自体のすばらしさは不可欠の条件ですが、その「もの」や「こと」が好きな人、愛している人の存在がとても大切ですです。こうして支持・評価されたものは、一般の人たちに、だんだん受け入れられていきます。

  

           ・・・

※『たべてみて! フリーダ・キャプランがひろげた食のせかい』 マーラ・ロックリフ文、ジゼル・ポター絵、福本由紀子訳、BL出版  2024年   (2025/12/8)

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