
ババ―ルのこのおはなしは、でき事がどんどん起こります。
こんな風に都合よく展開いくものかしら?
でも、これは おはなし。
おおきな森のくにで うまれた ちいさなぞうの ババ―ル
ある日
かあさんのぞうを わるものの狩人に 撃たれてしまった
ババ―ルは、
つかまったら たいへんと
どんどん にげた
2、3日走り くたくたになり
まちへ たどりついた
ぞうの 気持ちがわかる おばあさんに であい
おばあさんから 財布を もらい
ババ―ルは デパートで
しゃれた服、靴、山高帽を かって
記念写真を とった
おばあさんの家で 優雅な生活
それでも、ババ―ルは さびしかった
2年が たった
ババ―ルが 散歩を していると
いとこの アルチュセールと セレストに 出会った
ババ―ルは
ふたりに きれいな服を 買ってあげ
ケーキを ごちそうした
アルチュセールと セレストの かあさんたちが
まちへ とんできた
ババ―ルは、森へ 帰ることにした
いちばん 年寄りの コルネリウスが
亡くなった王さまの あとに ババ―ルを すいせんした
「にんげんと いっしょに くらして さぞかし
ものしりに なったことじゃろう
さあ、ババ―ルに かんむりを」
「じつは ぼくたち こんやくしました
ぼくが 王さまになったら おきさきは
セレストです」
ばんざい セレストおきさき
ばんざい ババ―ルおう!!!
けっこんしきと たいかんしきを あげました。

ダンスパーティのあと、
ふたりは 黄色い気球に乗って 新婚旅行
さて これから どんなことがおこるだろう
・・・
かあさんを亡くし森をでて、人間との生活をし、ゾウの社会に戻ると、いきなり王さまになるババ―ル。セレストと結婚までして、新婚旅行に旅立ちます。おはなしがどんどん展開するところには、びっくりでしょう。でも、この急速な展開を、子どもは不思議に思わずに、ババ―ルといっしょに体験することでしょう。
絵本のおわりは、「さて これから どんなことがおこるだろう」でした。読者もきっとそう思うことでしょう。ぞうのババールの物語のはじまりです。
フランスでの初版は1931年です。
・・・
※『ぞうのババール こどものころのおはなし』 ジャン・ド・ブリュノフ作・絵、矢川澄子訳、評論社 1974年









