
いちべえぬまに かえるの あかちゃんが うまれました
なんと 101ぴきの おたまじゃくしです
今日は みんなで 遠足です
チロ チロ パッパ ♬
チロ パッパ
おたまじゃくしは かえるのこ
しっぽを ふりふり
チロ パッパ ♬
みちくさ している 7ちゃん
けんかを している 19ちゃんと 24ちゃん
おしっこ しちゃった 6ちゃん
みんな きちんと ならぶと
101ちゃんが いません
かえるの おかあさんが さがしにいきました
めだか
かわとんぼ
アメンボにきいて さがします
おかあさんは たがめに おそわれ
ぼうやを みつけたら じぶんが 犠牲になると いって
はなして もらいました
そのときです
はやしの おくで さけびごえ!
ざりがにに 101ちゃんが 食べられそうに なっています
ざりがにの おおおやぶんは おおよろこび
ふたりを 「おやこどんぶり」にして 食べようと します
はさみを ふりあげたとき
たがめが あらわれ
ざりがにの おおおやぶんと おおげんか
そのすきに おかあさんは 101ちゃんを にがしました
101ちゃんの しらせを きいて
みんなは、おかあさんを たすけに いきます
わっしょい わっしょい ♬
スクラムだ
わっしょい わっしょい
スクラムだ ♬
たがめと ざりがにの おおおやぶんは あいうちで しんでいました
でも
おかあさんが たおれています
みんなは おかあさんを つれてかえります
みんな なみだを ぽろぽろ ながして なきました
えーん
うえーん
うわーん
うあーん

おかあさんが めを あけました
ばんざーい
おかあさんか゜ いきかえったぞ
こうして いちべえぬまは また しずかに なりました
・・・
101ぴきのおたまじゃくしを育てるのは、並大抵のことではありません。大人の読者は、おかあさんのかえるに同化して、読んでいくのではないかと思います。
おかあさんが目を閉じたまま、死んでしまうかもしれないという場面は、子どもたちは、どうなることか心配になって読む(聞く)ことでしょう。かこさんはこの場面に5ページをあてています。そして、「おかあさんが――」で、ページがかわり、「パッチリ めを あけました」になります。子どものこころの動きをわきまえた語り手(加古里子さん)の話しぶりです。
かえるたちのうた、ざりがにの大親分とたがめの「剣劇」のような場面も織り込まれた、たのしいストーリーです。子どもの劇にできそうです。
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※『おたまじゃくしの101ちゃん』 かこさとし絵と文、偕成社 1973年









