はじめて読んだとき、強烈な印象を受けた絵本です。
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あおくんには、
パパと ママ
そして
たくさんの お友達がいます。
でも、
一番の仲良しは きいろちゃん。
きいろちゃんは、 通りのむこうにパパと ママと住んでいます。
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ある日、
あおくんはお留守番。
でも、きいろちゃんと遊びたくなりました。
あちこち探して、 ふたりは街角でばったり出会います。
あれ ?
あおくんときいろちゃんは、
かさなりあって、いつのまにか、みどりいろになってしまいました。
ふしぎ ! (゚д゚)!
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みどりいろに なった ふたりは、家に帰りました。
しかし、
あおくんの家うちでも、
きいろちゃんの 家族にも、
うちのこ じゃないと 言われてしまいました。
ふたりは、 悲しくて泣きました。
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泣いて、
泣いて、
ふたりは ぜんぶ なみだに なってしまいました。
でも、
あおの 涙は、あおくんに、
きいろの涙は、 きいろちゃんに。
ふたりは もとどおり !
これなら ぱぱや まま きっと まちがえっこないね
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パパや ママは、 大喜び。
きいろちゃんを 抱きあげると
あれ!
みどりいろに。
そして、
親たちも、
みどりになって、 喜びあうのです。
色紙をちぎって、人物を表現しています。
色紙なのに、
楽しさ、
うれしさ、
悲しさ、
表情やこころまで見えるのです。
( 子どもは、 ちぎった色紙でこんなことまで わかるの? )
もちろん。
ちゃんと理解しています。
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※ 『 あおくん と きいろちゃん 』 レオ・レオーニ作 藤田圭雄訳 至光社 1967年