1歳ごろから、
子どもは、 興味のある ものや
ほしいものに、 指さしを するようになります。
絵本に 興味をもちはじめるのも、
このころだと
いわれています。
『 きんぎょが にげた 』 は、
指さしの はじまる 1歳ごろからの 絵本です。
・・・
きんぎょばちから、 きんぎょがにげました。
どこに いった のでしょうか?
カーテンの水玉模様のなかにいます。
つぎは、
花
アメ
イチゴ
テレビ
おもちゃ
三面鏡
池のなか。
・・・
ここ !
これ !
あれ ?
いた !
子どもは、きんぎょを見つけて おおよろび。
さがしあてて、 意気揚々。
最後の池のなかが、 いちばん むずかしいところです。
にげた 金魚は?
( ヒントは、 きんぎょの 目です )
きんぎょは、 どこいるのかな ?
うれしそうに、 指さす 子ども。
子どもとおはなししながら、 読んでみましょう。
子どもたちは、
もう、
ものごとをくらべ(比較) 、
おなじところ(同一性)と
ちがうところ(差異性) をみる見方を 身につけているのです。
・・・
※ 『 きんぎょが にげた 』 五味太郎作 福音館書店 1982年