干し柿づくりの 写真絵本です。
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しぶ柿を 知っていますか。
文字どおり、渋い柿。
おいしくない柿。
昔のひとは、しぶ柿を 甘くておいしい柿にすることを 思いつきました。 それは 干す。
・・・
干し柿を 作るには・・・
柿のかわをむき、縄やひもでつないで、干します。軒下にさがった 柿は、太陽の光をあびて 輝いています。
( どのくらい 干すんですか? )
1か月半から 2か月のあいだ。
太陽の力、風の力をうけて、柿は だんだん ちいさくなり、白い粉(柿の糖分の結晶化)をふいてきます。 渋みを抜くために、ときどき 指でもんで、やわらかくします。さいごは、わらの上に、10日ぐらい干して、できあがり。重さは、干す前の5分の1になっています。
さぁ、みなさんも干し柿を作ってみたくなりませんか?
後半は、
子どもたちの干し柿づくりです。どこか なつかしい田舎と純朴そうな子どもたちの写真です。
冬のあいだも食べることができる 干し柿、
知恵のつまった 干し柿、
自然のめぐみの 干し柿です。
干し柿は、ひとつの例かもしれません。自然と伝統文化、そして人とのかかわりを考えるのための。
今こそ、
何が 大切なもので、
何が 美しいものなのかを、
皆で 考えることが 必要なときです。
干し柿の あとがきです。
うーむ。
確かに。
※『 干し 柿 』 西村豊 写真・文 あかね書房 2006年 (2016/10/19)