ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ハルばあちゃんの 手 』- 戦前・戦中・戦後を 生きた女性の 人生
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絵本で、

ハル ばあちゃんの

生涯を えがきました。

ハルは

うみべの

ちいさな むらに      うまれました。

ほくろの ある 手

器用な この子は、幸せになる

と みんな いいます。

・・・

予想通り、

ハルは 小学生に なると、

おりがみ、

おてだま、

あやとり、

・・・

手を つかうことなら、

  誰にも   まけない   おんなのこに

      なりました

・・・

しかし、

15のころ、

戦争 で     とうさん が      死にました。

かあさんも びょうきで なくなりました。

・・・

ばあちゃん、

いもうと、

おとうとを やしなう ハル。

必死に はたらく ハル。

そのような ハルの

ただ ひとつの たのしみは、

年に いちどの 盆おどり。

ハルの

うつくしい 顔や

てぶり が

みんなの 目を ひきます・・・・。

・・・

かなしみを おさえる 

地引網を ひく  手

わら草履を あむ 

盆おどりを おどる 

結婚し、

ケーキを つくる  手

年老いた ハルの

盆おどりを まう  手・・・

・・・

最後に、

ハルは

なくなった 夫の遺影に かたります。

・・・

 ユウキチさん、  

       わたしは あんたの おかげで  

   ずっと    しあわせだったよ 。

激動の時代を いきぬいた

ハルと

夫婦の愛を

おだやかな 文体と、

モノクロの えんぴつ画で えがきました。

ハルの人生が、大河のように ながれています。

・・・

※『 ハル ばあちゃん の 手 』 山中 恒 作、 木下 晋 絵、 福音館書店 2005年  小学校高学年から 大人まで。

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