ふた組の親子の すれちがいの ドラマです。
ふた組の 親子とは?
サリー と おかあさん。
くまの 親子です。
・・・
ある日、
サリーは、おかあさんと こけももを 摘みにいきました。
ポリン・ポロン・ポルン !
くまの親子 も、こけももを 食べに やってきました。
サリーは、こけももを食べるのに 夢中です。
おかあさんと はぐれて しまいました。
そして、なんと、
くまの おかあさんに ついて行って しまいます。
・・・
一方、こぐまも、サリーのおかあさんのあとに ついて行きます。
そして、バケツのなかの実を 食べて しまいました。
ぱくり!。
勘違いの ふた組の 親子。
おかあさん同士は 気づいていません。
どうなるのでしょうか?
・・・
でも、
ふた組の 親子は、
ポリン ・ ポロン ・ ポルン
むちゃむちゃ ごっくり の音に 導かれ・・・
おかあさんは、サリーと、
くまの おかあさんは、こぐまと 再会です。
みんな、
無事に 家に帰ることに なりました。
最後はハッピーエンドですが、それまでは、ハラハラ ドキドキの 体験です。読者のこのような体験は、絵本の人物たちは知らないのに、読者は知っているというところから来ています。人物と 読者のこうした関係 は、『 ロージーの おさんぽ 』のように、絵本ではよくみられます。
また、3回の ポリン・ポロン・ポルン の音がおもしろい。たのしい音、へんな音、それぞれちがった意味をもった ポリン・ポロン・ポルンです。
絵は、自然のうつくしさ、サリーの家の生活(下の絵)まできっちり描いています。 また、山の澄んだ空気まで感じることができます。1947年初版の ロバート・マックロスキー(1914年~2003年)の 名作絵本です。
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※『 サリーの こけももつみ 』 ロバート・マックロスキー 文・絵 石井桃子訳 岩波書店 1986年 (2017/10/13)