ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ゆうれいとなきむし』- 母親みたいなゆうれいです 

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歯がいたいのに、歯医者に行きたくない ぼうやのはなしです。

   

 
ぼうやは、

歯医者さんにいきたくないので、家を 飛びだしました。

ところが、

ゆうれいに、バッタリ であいました。

     

歯をなおすのは、痛くありませんよ。

ゆうれいにそう言われて、

ぼうやは

おばけのくにの 歯医者へ 行くことになりました。



甘えんぼうの ぼうやは、

三途の川や、
焦熱地獄に、しりごみして しまいました。
その時の ゆうれいの言葉が 笑えます。

   

   

( 三途の川を渡るとき )

 よしておくれよ。あたしゃ ゆうれいだよ。
 ちからが ないんだから、あまりむりを させないで おくれ。

       

   

( 勇気のないことを叱って )

 そんなことじゃ ろくな おとな
 いや、ろくな ゆうれいにも なれやしないよ。

     

   

おばけのくにの、歯医者は?

三つ目おばけです!

    

  きゃあっ!!!

     

一目散に にげかえる おとこのこ。
必死の思いで、
焦熱地獄も、
三途の川も なんのそのです。
 

    

いやだいやだの おとこのこ
泣き虫ぼうやの おとこのこ。

いまでは、歯医者に行く 子どもに大変身です。
 

       ・・・

裏表紙をみますと、虫歯のなおった子とゆうれいが、仲良くとうもろこしを食べています。恐くないゆうれい、ぼうやを叱るゆうれい、やさしいゆうれい。母親みたいなゆうれいです。

      

家を飛びだしたぼうやが、ゆうれいにバッタリ会い、おばけのくにの歯医者へ行くことになりました。最後は、いい子になるぼうや。すこしできすぎかな。でも、あまり目くじらを立てずに読んでみます。

   

         ・・・

※『ゆうれいと なきむし』 くろだ かおる作、せなけいこ絵、ひかりのくに 2005年  (2025/5/30)

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