ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ほんと さいこうの日』- クマにとって最高の日

ネコ、イヌ、シジュウカラ、リスにとって 最高の日とは?

クマにとって 最高の日とは?

   

おひさまが、

あったかい・・・

   

ネコは スイセンの花がいっぱいの 

花壇に ねっころがります。

ネコには ほんと さいこうの日

   

ビニールプールの 水は、ひんやり。

イヌは、つめたい水が だいすき。

きもちがいい。

イヌには ほんと さいこうの日

    

バートは
鳥の 餌入れに 餌をいっぱい あげました。

シジュウカラには ほんと さいこうの日

   

リスには 

トウモロコシを あげました。

リスには ほんと さいこうの日

 

 

クマが やってきました。

   

クマは 

トウモロコシを リスから うばい、

シジュウカラのえさを 食べ

プールの水を ザブリ

花壇を めちゃくちゃに してしまいます。

    

    

 おひさまは あったかいいし、

 ひんやり つめたい水は あるし

 トウモロコシとえさで おなかは いっぱいだし

 おひるねのベッドは 花で いっぱいだし・・・

 ほんと クマには さいこうの日

   

     ・・・

春を感じる絵本です。

クマは冬眠からさめたのでしょう。おなかも空いていたことでしょう。トウモロコシト鳥のえさを食べてしまいました。いけないことをしていますが、なんとなく憎めません。

   

バートは、どうぶつを大切しています。かれは、もう一度 イヌにはプールのつめたい水を、シジュウカラにはえさ、リスにはトウモロコシを 準備してあげるにちがいありません。

      ・・・

※『ほんと さいこうの日』 レイン・スミス作、青山南訳、BL出版 2017年  (2025/5/30)

SHARE