睡眠時間が短いと、脳のなかは どうなってしまうのか、ひつじのネルくんが語ります。
早寝早起きの ねこすけくん。
でも、最近・・・
布団のなかで、ゲームを はじめました。
「こらぁ、いいかげんにしろー!」とひつじのネルくん。
ねこすけくんの頭の中が たいへんだよと言いながら、
ねこすけくんの頭の中に つれていきました。
眠っている間、ねこすけくんの頭のなかは どうなっているのでしょうか。
寝ないから、
頭の中は、ごみ(老廃物)だらけです。
おぼえたことも 整理が できないし、
気持ちも イライラ、
からだも 元気に ならない。
頭やからだが びょうきに まけそうになっている。
ページをめくるたび、ねこすけくんが大変だと 分かります。
だから、
毎日、おなじ時間に 起きる。
朝ごはんを 食べて、
ひるまは 遊び、
夜は ゲームをしないで
おなじ時間に 寝る。
そうすれば、
ねこすけくんの頭のなかの こひつじたちは 元気に働けるんだ。
次の日から
ねこすけくんは
ゲームをせずに、8時に 眠るようになりました。
おはよう。
ねこすけくんが ぐっすりねてくれたから
おそうじOK!
かたづけOK!
ねこすけくんの頭のなかは、ぴっか びっかです。
前作『ねこすけくんなんじにねたん?』に続く、「みんいく(眠育)」絵本の第2弾です。
絵本のなかに、迷路やクイズがあります。これらを楽しみながら、睡眠の大切さを学べる絵本です。寝ているあいだの頭の中の働きを 部屋ごとに分けて、やさしく説明しています。入口、考える部屋、気持ちの部屋、体をつくる部屋、頭と体が一緒になって病気をやっつける部屋です。
「しっかり眠ることがとても大切」というメッセージがしっかりと伝わります。「解説」や「あとがき」も勉強になります。
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※『ねこすけくんがねているあいだに…』 木田哲生 伊東桃代編著、さいとうしのぶ絵、リーブル 2021年 (2023/1/26)