あるひ、きょだいじんが マラソンを はじめました。
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きょだいじんの足あとが、地面にぽっかり。
その足あとは、なんとプールに。
他にも
トイレになったり、
足あとに鳥を飼ったりしました。養鶏場です。
それから、
小高い 足形の丘は、
地球の裏側でつけた足あと( 凹 )が、
地球の反対側のでっぱりとなった( 凸 )ものでした。
でっぱりあしあと( 凸 )は、たくさんあります。
やややや?!
きょだいじんが、やってきます。
でっぱりあしあとを踏みつけていきます。
だから、ほら、もと通り。
・・・
でも、でっぱりあしあとを踏みつけることは、良いことばかりではありません。
プールの水は、あふれかえり、
トイレは、まる見え、
鳥たちも自由になりました。
きょだいじんは走ります。
あっ?!
ズボボボボッ!!
土にめり込む きょだいじん。
地球の反対側の海にあらわれる きょだいじん。
ばかばかしいほどのナンセンスな世界です。
「きょだいじんがマラソンをする」という発想を自由に展開したら?
このようになりましたという感じの絵本です。絵が初めにあり、文章は後からつけたものだと思います。語り手も描かれていますが、メガネをかけた、黒ヒョウらしき不気味な人物です。
タイトルの「でっこり ぼっこり」ですが、「でっこり」は巨人の足あとがでたところ( 凸 )、「ぼっこり」はくぼんだところ( 凹 )のようです。(ほんとうかな?)
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※『でっこり ぼっこり 』高畠那生作・絵、絵本館 2009年 (2019/9/7)