なんとなく古めかしい感じの表紙です。
絵本の初版は1942年でした。
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ジョーンズさんの農場が舞台です。
夕ごはんを待っている どうぶつたち
お腹をすかせた どうぶつたち。
でも、ジョーンズさんは、やってきません。
腹ペコな馬が、うったえます。
「ヒヒーン ヒヒーン、おなかが すいたよ~」
牛は、 「モー モー モー、おなかが すきました~」
羊たちは、「メエー メエー メエー、おなかが すいた-」
鶏たちも、「コッコ コケコッコ、ごはん ちょうだい!」
七面鳥は、「ガボゴボ ガゴボゴ」
鴨たちは、「グワッ グワッ グワッ」
いぬは、 「ワン ワン ワン!」
ねこは、 「ミャー ミャー ミャー」
ぶたは、 「ブー ブー ブー」
みんな おなかが ぺこぺこ。
みんな ジョーンズさんをさがしています。
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「おっと いけない! もう 6じだ。みんなに ゆうごはんを あげなくちゃ」
ジョーンズさんは、馬に からすむぎをあげます。
「ヒヒーン ヒヒーン、ジョーンズさん ありがとう」
牛には 干し草。
「モー モー モー、ジョーンズさん ありがとう」
羊たちは 蕪。
鶏たちは とうもろこし。
七面鳥は 小麦。
鴨たちは 大麦。
いぬは おおきな骨。
ねこは ミルク。
みんな、「ジョーンズさん ありがとう」
ぶたたちは いろんな食べ物をもらいました。
でも、ぶたたちは、食べるのに夢中でお礼を言いませんでした。
ジョーンズさんは言いました。
「さあ これで よし、こんどは ぼくの ごはんの よういだ。」
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動物といっしょに暮らしているジョーンズさん一家です。前半・後半型のシンプルなくりかえしですが、動物たちの特徴をきちんと描いています。鳴き声や好きな食べ物もわかります。
また、絵(上の絵)を見ますと、家の玄関の前におくさんが立っています。きっと、おいしい晩ご飯が用意されていることでしょう。農家の夕食時の一コマです。みんなお腹いっぱい食べて平和な一日が終わろうとしています。食べるって大事なことだなあと思います。
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※『 おなかがすいたよ ジョーンズさん!』リチャード・スキャリー作、木坂涼訳、好学社 2019年 (2019/9/24)