ふるはしかずおの絵本ブログ3

『シモンのおとしもの』- 「うわー、ぼくのおとしものだ!」

うっかりやの シモンは、ものを なくしてばかりです

20世紀初頭の パリの街が 背景です。

  

    

アデールが

弟のシモンを 学校に むかえにいきました

    

 「シモン、きょうは、おとしものを しないように 帰ろうね

 

でも

シモンは やおやさんの 前で 

「ぼくの絵が、どっかに いっちゃった」

       

   

公園で 

博物館で マフラーを なくし

博物館を でると てぶくろの片方

人形劇を 見ていて 

アデール、もうひとつの手袋も なくなっちゃった

      

パレードを 見ていて ぼうし

美術館で クレヨンも なくしました

    

    

ケーキの お店で かばん

曲芸を  みていて 上着も

なくなって しまいます

   

    

こんどは シモンが 見つかりません

郵便屋さんも さがして くれました

やっと、シモンは 見つかりましたが・・・

こんどは セーターを 着ていません

  

    

ふたりは 家に 帰りました

ママが ふたりを まっていました

    

「シモン、マフラーてぶくろぼうしクレヨンかばん上着セーターはどうしたの?」と、ママが ききました

   

「それに、学校で描いた ネコの絵も なくしたの」

と、アデールが いいました。

    

そのとき、トントン

玄関をたたく 音がしました

     

 うわー、ぼくのおとしものだ!

   

みんなが、シモンの落とし物を もってきてくれました。

     

           ・・・

アデールとシモンといっしょに、20世紀初頭のパリめぐりです。

ポン・ヌフ、植物園、自然史博物館、地下鉄のサン・ミッシェル駅、リュクサンブール公園、ルーブル美術館、ノートルダム大聖堂・・・パリの名所がいっぱいです。ふたりが歩いた道のりは、見返しのパリの街の地図に線が引かれています。巻末には、絵の解説もあります。

    

落とし物をしてばかりのシモン。シモンの落としたものは、絵の中に描かれています。どこにあるのでしょうか。落とし物をさがす楽しみもあります。バーバラ・マクリントックは、有名な人物も描いています。また、たくさんの人物が、シモンのなくしものをさがしてくれました。こころあたたかなパリの人たちです。

    

           ・・・

※『シモンのおとしもの』 バーバラ・マクリントック作、福本友美子訳、あすなろ書房 2007年  (2025/8/30)

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