
「クリスマス」の時期のふさわしいおはなしです。
とおい 北の国の 山奥に すんでいる
ニコラスおじいさんと くらしていました。
あるとき、
とんがと ぴんがは、
おじいさんの 靴下が 破けているのを 見つけました
クリスマス・イヴの日
おじいさんは プレゼントを ふくろに 詰めこみ、
雪の山を そりにのって 滑り降りました
とんがと ぴんがは いいました。
「ニコラスおじいさんは、世界中のひとに
プレゼントをあげるのに
自分は もらうことが ないんだね」
「来年は、わたしたちが あげましょう」
ふたりは 手紙を のこして 山を おります。
らいねんの クリスマスまでには
かえってきますので、しんぱいしないでください
とんがと ぴんがは
牧場の マオさんのところで はたらきました。
「わたしたちが ほしいのは おおきな 靴下が
いっそく できるだけの ひつじの 毛」です
「よし、ひきうけた」
つぎは
毛糸つむぎの ツムさんのところで はたらきました
そして、毛糸を 紡いで もらいました
染物屋の ソメさんのところでも はたらいて
毛糸を すてきな 赤いろに そめて もらいました。

「便利な新しい機械があなたの夢をかなえます。エレクトル工房」で
エリックさん一家に たすけられ、
りっぱな 靴下が できました
とんがと ぴんがは いそいで 山の家に 帰ります
今夜は クリスマス・イヴ
ニコラスおじいさんに 赤い靴下を プレゼントしました
おじいさんは
びっくり!
「メリー・サンキュー」
ふたりは
おじいさんからの 特大の クリスマスケーキを
プレゼントされました。
「メリー・クリスマス!」
・・・
とんがと ぴんがは 1年ものあいだ いろいろなところで 働きました。
マオさんのところで働いて、羊毛を手に入れました。つぎに、ツムさんのところで働いて、毛糸を紡いでもらいました。染物屋のソメさんのところでも働いて、毛糸を染めて赤い毛糸にしました、さいごは「エレクトル工房」で、赤い靴下に編んでもらいました。なんと一年がかりです。
毛糸の靴下をもらったニコラスおじいさんは大よろこびです。赤い毛糸の靴下も嬉しかったでしょうが、自分のことを気遣ってくれる、とんがとぴんがの心に感動したことでしょう、心のこもった贈り物のハッピーエンド! メリー・クリスマス!
スズキコージさんの絵には、大胆で力強く躍動感があります。また細部まできっちりと描き込まれています。赤い毛糸に持ったとんがとぴんがの表情にはよろこびが見えます。
・・・
※『とんがとぴんがのプレゼント』 西内ミナミ作、ススギコージ絵、福音館書店 2008年 (2025/11/30)









