ふるはしかずおの絵本ブログ3

『おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん』 

ぼくは 5歳。幼稚園の たんぽぽぐみです。

ぼくのおじいちゃんのおじいちゃんは・・・と

ぼくは、どんどん さかのぼって いきます。

     

   

ぼくの おとうさんは 38さい

ぼくの おじいちゃんは 72さい

白い ひげが はえています

   

 「ねえ、おじいちゃん

 おじいちゃんの おとうさんは どんな ひと?

 

おじいちゃんは おとうさん

ひいおじいちゃんを おしえてくれました

  (戦後まもない頃が、描かれています)

 

   

おじいちゃんは 

おじいちゃんの おとうさんの おとうさん

ひいひいおじいちゃんのことを おしえてくれました

  (大正末期のようです。

  チャップリンの『黄金狂時代』の看板がみえます)

  

ぼくは ひいひいおじいちゃんに ききます

  

 

 「ねえ、ひいひいおじいちゃんの おとうさんは

 どんな ひと?

     

   

ひいひいおじいちゃんは

ぼくの

ひいひいひいおじいちゃんを おしえてくれました

 (明治時代です。

 ひいひいひいおじいちゃんは人力車にのっています)

   

  

つぎは 

ちょんまげ姿の ひいひいひいひい おじいちゃん

   

   

どんどん さかのぼると

ひいひいひいひいひいひいひい・・・

    

おじいちゃんは 

竪穴住居にすむ 弥生人

  

 

さらに

ひいひいひいひいひいひいひいひいひひい・・・

と 

おじいちゃんは

狩猟する 縄文人です

     

   

そして、さいごは

  

 おさるさん

   

 「ぼくのおじいちゃんはおさるさんなの?

 ぼくは・・・

 だれの おじいちゃんに なるのかな・・・」 

   

       ・・・

ぼくのおじいちゃんをどんどんさかのぼると、さいごは「おさるさん」にまで、行きついてしまいました。文章を補足するように、絵が、人物たちが生きていた時代を描写・説明しています。

   

 『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』

      

ゴーギャンノ絵のタイトルです。誰だって知りたい疑問です。幼い「ぼく」も同様です。読者は私たちが、サルから進化したことははまだよくわからないかもしれませんが、いのちの繫がりを実感することでしょう。そして、絵本の最後にあるように、ぼくもいのちの繋がりのなかにいます。

        ・・・

※『おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん』 長谷川義史作、BL出版  2000年  (2025/11/17)

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