
ちゃぼのバンダムが、きつねから めんどりのナネットを まもりました。
デュモレさんの 農場の にわとりのなかに
ちいさな にわとりが いました
ほんとうのところ、にわとりではなく、ちゃぼでした。
バンタムです
いちばん おおきなおんどりは
「たいしょう」と よばれていました
たいしょうは いいました
「コケコッコーオ・・・
おれは のうじょういちの おんどりだあ」
バンダムが コケコッ―ッと 鳴こうとすると
「ここのしゅじんは おれだぞ!
ときをつくれるのは おれだけだぞ!」
ある日の朝
きつねが あらわれました
にげろ
にげろ
でも、ナネットが つかまって しまいました
コケコッコーオ!
バンダムは、きつねに とびかかって いきました
ぱっと とんで つつき
身を ひるがえして ひっかき
きつねの まわりを とびまわります
きつねは 池に 落ち
森に にげました
コケコッコーオーォー!
コケコッコーオ
ぼくは ナネットを まもったぞー!
あなたの たたかいぶりは、すばらしかったわ
バンタムは ナネットのために ダンスをおどり
トウモロコシを いくつか ナネットの前に おきました
鳥のなかまでは、「きみがすきだよ」というとき、こうするのです

バンタムは にげだした たいしょうに 言いました
「もう、けんかはやめて、なかよくしようよ」
たいしょうも、おんどりにとって たいせつなのは
からだが おおきいことではなく、
勇気だと わかっていました
2羽の おんどりは なかなおりの 歌をうたいました
バンタムの恵まれぬ境遇、きつねに襲われる危機、バンタムときつねの戦い、ナネットへの愛、おんどりのたいしょうとの和解、ふたりの仲直りの歌といろいろなことがありました。そして、愛する者を護ろうとするバンタムの勇気に 読者の子どもたちはきっということでしょう。
「バンタム、すごい」
「えらい」
バンタムと たいしょうが歌った「なかなおりのうた」はどんな歌だったんでしょうか。読者は、想像する楽しみがあります。歌を創作して読んでもいいかもしれません。
・・・
※『ちゃぼのバンタム』 ルイーズ・ファティオ文、ロジャー・デュボアザン絵、乾佑美子訳、童話館出版 1995年 (2025/11/29)









