
ホモリ山の ふもとに、
森番の ボビヌシカさんが、
おくさんと むすこのエーニク むすめのルージェンカと
いっしょに 暮らしていました。
ある日、
ボビヌシカさんは、子ぎつねを 捕まえて、
子どもたちに いいました。
「このいたずらっこに、じょうとうな すみかを 作っておやり」
子どもたちは、
きつねを 犬ごやに いれることに しました。
きつねは、猟犬のヘクトルと スルタンの親類に ちがいないからと思って。
猟犬のヘクトルと スルタンは、不満で いっぱいです。
「ばかばかしい、あんなきつねやろうに!」
「みろよ、スルタン!
あんな りっぱなこやを、やるんだとさ」
しかし、
エーニクと ルージェンカは、
このきつねを たいへん かわいがりました。
「じぶんが こんなに読むのが すきなのだから
きつねだって おもしろい話を きかせれば
おもしろがるだろう」
ルージェンカは、
毎日、きつねに 本を読んでやりました。
きつねは、夢中になって 聞きました。
そして、人間のことばを 習い覚えてしまいました。
(こんな風にはじまります。続きは下の解説です)
・・・
きつねは、猟犬のヘクトルと スルタンを 懲らしめてやろうと思いました。
でも、きつねは、人間のことばを 話せるようになっています。そこで、きつねが思いついた方法とは? 主人の声色を使うことでした。主人の声色をつかうきつねに、ヘクトルとスルタンは右往左往。きつねは、最後は、人間をだしぬいて、森の番人にになりました。
チェコを代表する作家のラダ。民族衣装も靴も細部まで凝って表現されていて、おしゃれです
・・・
※『きつねものがたり』 ヨセフ・ラダ作・絵 内田莉莎子訳 福音館書店 1966年 (2025/9/20)









