きもちというのは、 わたしのこころ。
こころは見えません。 しかし、 こころは形に現れます。
表情
行動
表現
言葉に。
・・・
絵本の前半は、 長新太さんが、 いろいろなきもちを絵だけで表現しています。
きもちをからだで表現しています。
言葉ではなく、
表情、
行動で。
・・・
おもちゃの車をとったときの きもち
とられた子の きもち
どうぶつを愛する きもち
注射をされるときの きもち
病院でであった女の子に対する きもち
親をおもう きもち
ゆめのなかの きもち
おもちゃの車をかえしたときの きもち…
・・・
とくいな きもち
かなしい きもち
やさしい きもち
いやな きもち
はずかしい きもち
おこる きもち
つらい きもち
こわい きもち
うれしい きもち・・・
絵本のなかの谷川俊太郎さんのことばです。
こどもも おとなも
きもちは おんなじ。
でも じぶんの きもちと
ひとの きもちは ちがう。
ひとが どんな きもちか
かんがえて みよう。
・・・
絵を見ながら、
子どもと おはなしをしてみましょう。
なにを しているのかな? (ようす)
どんな きもちかな? (きもち)
どうして、 なぜ? (わけ)
受けとめてくれる人がいて、 「きもち」 はつたわるのです。
・・・
絵本を 読むことは、
作者の こころ
語り手の こころ
人物の こころ
( それは他者のこころです )
そして、 じぶんの こころ を読むことです。
・・・
※ 『 きもち 』 谷川俊太郎作、長新太絵、 福音館書店 2008年
(2013/12/23)