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かぶが、斜めになっています。
ねずみをよく見てください。
とても力の入った姿です。
これ以前は、 かぶは全く動きませんでした。
力の弱いと思われているねずみが来て、 この大きなかぶが抜けるのです。
ここに、 この絵本の魅力と価値があるようです。
・・・
ところで、
このおおきなかぶは、 どうしてできたのでしょうか。
おじいさんが かぶのたねを植えた時、 こう言います。
あまい あまい かぶになれ
おおきな おおきな かぶになれ
この言葉、とても素敵な言葉とは思いませんか。
かぶを 「 子ども 」 と置き換えて読んでみますと、その深い意味が分かります。
「 あまい あまい かぶ(子ども)になれ/おおきな おおきな かぶ (子ども)になれ 」
子育ての真実として読めるように思います。
かぶの大切な価値は美味しいということです。
「 あまい あまい かぶなれ 」 です。
それから、大きければ、もっといいことです。
「 おおきな おおきな かぶになれ 」 です。
おじいさんは、 このように祈ってかぶを育てたのでした。
そして、 みなさんも、 このように子育てをされておられることでしょう。
※ 『 おおきなかぶ 』 ( ロシア民話、 A・トルストイ再話、 佐藤忠良画、 内田莉莎子訳、 福音館書店 )
(2013/8/6)