![image](http://40.media.tumblr.com/73ef48f58ebf4109c58da10ebb106215/tumblr_inline_nnb529NZ3a1s6e79m_540.jpg)
おはなしの 舞台は、
1950年代の
テネシー州 ナッシュビル。
また、
おはなしの できごと( 人種差別 )は、
作者の子ども時代に
ほんとうにあったことです。
・・・
パトリシアは、
あの場所 を
めざして でかけました。
どこよりも すきな場所。
なまえは あるけど
いつも
あの場所 と よぶところへ。
でも、
きょうは、
ひとりです。
フランシスおばあちゃんが、 声をかけます。
・・・
どんな ことが あっても、
胸を はって 歩くんだ よ。
・・・
しかし、
パトリシアが、
バスに乗ると、 「 黒人指定席 」へ。
公園のベンチは、「 白人専用 」。
レストランは、 「 白人の お客さま以外 お断り 」。
ホテルでは、 「 肌の黒い人間は 立ち入り禁止だぞ ! 」。
・・・
泣いている パトリシア を
白人の
メアリーさんが 励まします。
・・・
映画館の まえでも、
差別されますが、
おばあさんの ことばを 思いだし、
彼女は、
とくべつな場所に いくところなの と
スキップしながら、さっていくのです。
・・・
とくべつな場所 !
パトリシアは、
その建物を 見て、
おこったり
きずついたり
はずかしい
と 思う気持ちが きえていくのです。
正面の大理石には こうありました。
・・・
公共図書館 : だれでも 自由に 入ることが できます
PUBLIC LIBRARY : ALL ARE WELCOME.
・・・
![image](http://40.media.tumblr.com/544bf33fb402dde23ae4e6bb5ca87b55/tumblr_inline_nnb5cjaGjo1s6e79m_540.jpg)
・・・
あの場所から とくべつな場所へ。
呼びかたの 変化は、
前を向いて歩こうとする
パトリシアの こころの変化を 示しています。
・・・
また、
まっすぐ 前を見て 歩きなさい。
フランシスおばあちゃんの 言葉です。
彼女は、
図書館は、「 自由への 入り口 」とも言っています。
そして、
バスの 黒人指定席についても。
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あの表示は、わたしたちが どの席にすわるかを
命令することはできても、
何を考えるかを
命令することはできないんだよ。
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※ 『わたしの とくべつな 場所』 パトリシア・C・マキサック文、 ジェリー・ピンクニー絵、 藤原宏之訳、 新日本出版社 2010年 小学校高学年向き