すべてのページに りんごがでてきます。
でも、
りんごたち、さまざまな すがたです。
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半分に切った りんご(表紙)
かじった りんご
食べ終った りんご
りんごの たね
りんごの 芽
りんごの 花
木になった りんご
10個の りんご
皮をむいた りんご
ママのエプロンにも りんご
いただきまーす
りんごの成長も 描かれています。
たね、
芽、
花、
実。
色々な種類の りんごが あります。
真っ赤な りんご
黄いろの りんご
オレンジ色の りんご
みどりの りんご
寿のマークの りんご
ちいさい りんご・・・
活字の色を変えて、りんごのたくさんの種類を表現しています。
り ( あか )
ん ( みどり )
ご ( きいろ )
で ( あお )
す ( ぶどう色 )
色々な形、色、すがた- みんな ちがいます。
でも、みんな りんご- みんな おなじです。
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りんごを 子どもと読み替えてみます。
りんごと同じように、子どもたち一人一人が、みんなちがいます。違いを見てあげることが大切。しかし、子どもは、子どもとして みんな共通のものをもっています。その共通するものとはなんでしょうか。なんだか、むずかしい問題になってきました。
『 りんごです 』の絵本は、りんごという身近な題材を使って、ちがうところ(差異性)をみるだけでなく、同じところ(同一性)を見ることが大切、ということを教えているようです。
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※『 りんごです 』 川端誠 作・絵 文化出版局 1984年 (2017/9/22)