かようび、
夜8時ごろ
満月が のぼり、
水面は 月のひかりでいっぱい。
しずまりかえった 夜。
( 夜、 満月、 月あかり、 静寂・・・
幻想的な世界を 創造する ことばたち。 )
池の水面に あらわれたものは ?
か え る。( ? )
しかも、
蓮の葉に乗って 飛んでいます !
まちへ むかって。
夜 11時21分。
ほしっぱなしの シーツにまきこまれ、おおきな屋敷にしのびこみ、
テレビを 楽しみ、
リモコンを 操作している!!
( かえるが ! )
よあけ 4時 38分。
いぬに おいかけられ
逆に みんなで
いぬを おいかけ、
よあけを むかえる。
誰が ?
( かえるが ! )
かえるたちは、 田園に たどりつき、
水に きもちよく ジャンプ。
つぎの かようび、
夜 7時58分・・・
空を 飛んでいるのは ?
( かえる ? )
( かえるじゃなくて、ぶた! )
不条理で奇怪な ファンタジーです。
でも、
カエルや
ぶたたちの
ユーモラスな イメージもあります。
ぶきみさ。
笑い。
ナンセンス。
異質なイメージと体験が、 混在した世界です。
( それが おもしろい !)
・・・
※『 かようびの よる 』 デヴィッド・ウィーズナー 作・絵 当麻 ゆか訳 徳間書店 2000年 1992年のコ-ルデコット賞受賞作品です。 (2016/02/18)