ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 おおきくなるって いうことは 』- 子どもたちへの応援歌

44「 おおきくなるっていうことは 」、
子どもにとって、どのようなことなのでしょうか。
「 心と体の成長 」を実感できる内容がたくさん書かれています。
・・・
おおきくなるっていうことは
ようふくが ちいさくなるってこと
あたらしいはが はえてくるってこと
みずに かおをながく つけられってこと

あんまり なかないってこと
まえより たかいところに のぼれるってこと
たかいところから とびおりられる
とびおりても だいじょうぶかどうか かんがえられるってこと……
・・・
そして、こう結びます。
おおきくなるっていうことは
ちいさなひとに やさしくなれるってこと
・・・
またひとつ おおきくなった
おめでとう みんな

「 おおきくなるっていうことは 」が、各文のはじめについています。それが、とてもリズムの良い文章を生みだします。
「 おおきくなるっていうこと 」は、いろいろなことができること、見つけられること、ふかく考えること、他者にやさしくなれること。大きくなることの意味をせり上げていくように表現されています。絵はシンプルですが、ユーモアがあります。この絵本が読み終ったとき、子どもたちの意見も聞きたいなと思いました。「 おおきくなるっていうことは 」どういうことかって。
「おおきくなるっていうこと」は、素敵なことなんだよって励ます作者(おとな)たち。子どもたちへの応援歌です。

心は見えないが、形にあらわれる
・・・
※『おおきくなるっていうことは』中川 ひろたか文、村上 康成絵、 童心社  1999年  (2018/10/21)

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