「 おおきくなるっていうことは 」、
子どもにとって、どのようなことなのでしょうか。
「 心と体の成長 」を実感できる内容がたくさん書かれています。
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おおきくなるっていうことは
ようふくが ちいさくなるってこと
あたらしいはが はえてくるってこと
みずに かおをながく つけられってこと
あんまり なかないってこと
まえより たかいところに のぼれるってこと
たかいところから とびおりられる
とびおりても だいじょうぶかどうか かんがえられるってこと……
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そして、こう結びます。
おおきくなるっていうことは
ちいさなひとに やさしくなれるってこと・・・
またひとつ おおきくなった
おめでとう みんな
「 おおきくなるっていうことは 」が、各文のはじめについています。それが、とてもリズムの良い文章を生みだします。
「 おおきくなるっていうこと 」は、いろいろなことができること、見つけられること、ふかく考えること、他者にやさしくなれること。大きくなることの意味をせり上げていくように表現されています。絵はシンプルですが、ユーモアがあります。この絵本が読み終ったとき、子どもたちの意見も聞きたいなと思いました。「 おおきくなるっていうことは 」どういうことかって。
「おおきくなるっていうこと」は、素敵なことなんだよって励ます作者(おとな)たち。子どもたちへの応援歌です。
心は見えないが、形にあらわれる。
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※『おおきくなるっていうことは』中川 ひろたか文、村上 康成絵、 童心社 1999年 (2018/10/21)