あくたれ ラルフ。
セイラの ネコです。
どんなふうに あくたれなの ?
・・・
たとえば、
1. ブランコの さがった えだを きったり、
( セイラが のっているに )
( セイラの パーティで )
3. おとうさんの パイプ で
しゃぼんだまを ふいたり、
( いちばん だいじにしている パイプで )
4. じてんしゃで
しょくどうに とびこんできたり、
( そして、ごちそうを 台無しに )
5.とりを おいまわしたり
( おかあさんが 可愛がっているのに )
やりたい放題の ラルフです。
あるばん、
うちじゅうで サーカスを 見にいきました。
でも、
ここでも、いたずらを 3つ。
おとうさんが 決心します。
あいつを ここに おいていこう。
サーカスに すむのが、やつには
ちょうど おにあい なんだ。
ラルフは
サーカスで 働かされ、こきつかわれ、
食べものも もらえず、やせて、逃げだします。
けっきょく
野良猫生活。
ごみのなかで ねむって
なまごみねつ に かかってしまいます。
※「 なまごみねつ 」 という病気は、大辞林にも、広辞苑にも、 ありませんでした。 ご報告まで。
哀れな ラルフ。
でも、セイラと再会します。
あたし いまでも あんたが だいすきなのよ !
セイラは、ラルフを つれて かえります。
家族も 歓迎。
やわらかい ベッ ド、
あたたかい ミルク、
セイラみたいな ともだちがいて
ほんとうに よかったと ラルフ。
これからは あくたれない ?
やっぱり、あくたれ ラルフです。
ラルフの 表情 ( 目 )は、見もの。
さいごは、
ラルフを だきしめる セイラと 家族。
そのときの ラルフは、しあわせそうです。
( こんな 一面も あるんですね。 )
※『 あくたれ ラルフ 』 ジャック・ガントス作 ニコール・ルーベル絵 いしいももこ訳 福音館書店 1982年 他に『 あくたれラルフのたんじょうび 』 ( こみや ゆう訳 PHP研究所 2010年 )
【 追記 】
「 こんな絵本を 読んでも いいの? 」 「 ええ。」 「 なぜ?」 「 読者は、ラルフではありません。ラルフを外側から見る目をもっています」。
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