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スモールさんの家は、5人家族です。
奥さん
赤ちゃん
ポールくん
ポリーちゃん
丘の上の 大きなうちに 住んでいます。
毎朝、スモールさんは 仕事にでかけます。
おかあさんが 掃除やお料理をするとき、
ポールくんと ポリーちゃんは、お手伝いをします。
スモールさんが、仕事から帰り、晩ごはんです。
みんな、そろって いただきます。
月曜日、おとうさんは、仕事からかえると、洗濯物を干します。
火曜日、おかあさんは、アイロンかけをします。
水曜日、おとうさんは、おかあさんの好きな絵を 壁にかけます。
木曜日、おとうさんは、台所の水漏れを なおします。
金曜日、おとうさんは、草刈りをします。
土曜日、家族は、スーパーマーケットでお買い物です。
畑仕事もします。子どもたちも手伝います。
![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/スモールさん② 画像-1-1024x509.jpg)
日曜日、家族は、教会へいきます。
おとうさんは、教会から帰るとお料理を手伝い、
午後はドライブです。
夜は、こどもたちにおはなしを読んであげます。
おかあさんは、ベッドのしたくです。
「おやすみなさい パパ」
「おやすみなさい ママ」
・・・
スモールさん一家の日常生活がたんたんと描かれています。素朴な感じのロイス・レンスキーの絵も魅力的です。初版は1951年です。
このような家族と家族観は、いまや過去のものであるという考えもあることでしょう。70年前の生活を反映しているこの絵本を、いま読むことの意味を考えざるをえません。こうした生活には戻れない現実があります。スモールさんの家族と生活を理想として、この絵本を取り上げているわけではありません。
家父長的な家族観には同意できませんが、私たちの暮らしを見つめなおす視点もあるように思います。
・・・
『スモールさんはおとうさん』ロイス・レンスキー作・絵、わたなべしげお訳、福音館書店 1974年 (2023/3/8)