![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/-e1663887276960.jpg)
表紙のペンギンが、空をみあげています。
ペンギンは、空を飛びたいのです。
・・・
ちいさなペンギンは、かもめに聞きます。
「どうやって とぶの」
「ペンギンは そらは とばないの!」
ばだばたすれば、飛べるのかな
えーいっ!
ばたんっ
シュー
「だめだ」
パパが言います。
「ペンギンは 飛ばないんだよ。ペンギンは およぐんだ」
ちいさなペンギンは、
ぱたっぱたっ
ぱった ぱった
ぱたたたたたたた
飛ぶ練習です。
「よし、いくぞ」「おっと、すべった」「うわああ」「とまらない」「たすけて」
ばっしゃーん
海に落ちたペンギン
でも、
ちいさなペンギンは、パパと一緒に泳ぎました。
![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/20220923_081411-1024x564.jpg)
うえへ びゅーん
したへ びゅーん
わあ、なんだか おそらを 飛んでるみたい
ほらね、ぼくだって とべるんだ
・・・
あきらめずに 練習する姿が素敵です。ペンギンは空は飛べませんが、海をスイスイ泳ぐことはできます。読者の子どもたちは、じぶんの得意なことを見つけたペンギンに共感することでしょう。
実際、海中を泳ぎまわる様子は「水中を飛ぶ」と形容されます。
「よし、いくぞ」「おっと、すべった」「うわああ」「とまらない」「たすけて」のところやオノマトペは、読みかたりのポイントです。いきいきした感じを表現できます。
・・・
※『 ぼくだって とべるんだ 』 フィフィ・クオ作・絵、まえざわ あきえ訳、ひさかたチャイルド 2020年 (2022/12/26)