『 へいわって どんなこと 』 (浜田桂子作) は、
日本の絵本作家が、
中国と 韓国の絵本作家へ よびかけ、 実現した、
平和を訴える シリーズの 第一作でした。
2011年の ことです。
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「 せんそうを しない 」
「 ばくだんなんか おとさない 」
「 いえや まちを はかいしない 」
平和とは、
こんなことと、 ストレートに 語りだします。
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「 せんそうを しない 」 の表現の うらには、
せんそうを している 事実。
「 ばくだんなんか おとさない 」 の表現の うらには、
ばくだんが 落とされている 現実が かさなります。
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語り手は つづけます。
平和って どんなこと?
「 おなかが すいたら だれでも ごはんが たべられる 」
「 ともだちと いっしょに べんきょうだって できる 」
「 あさまで ぐっすり ねむれる 」
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でも、
現実は、この反対。
ごはんが たべられない 現実。
べんきょうが できない 現実。
ぐっすり ねむれない 現実。
否定のなかの 肯定。
肯定のなかの 否定。
二重に、 読んでみることが 必要です。
わかりやすい、
やさしい言葉で、
平和について 描いています。
ちいさな子でも、 理解できる ことばで。
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へいわって ぼくが うまれて よかったって いうこと。
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心に響くことば です。
作者のメッセージです。
平和は、ふだんの生活そのものです。
そして、子どもの未来をまもるものです。
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※ 『 へいわって どんなこと 』 浜田桂子作、 童心社 2011年発行 (2014/3/18)