『とりかえっこ』 は、
ひよこが、さまざまな動物と出会い、
鳴き声をつぎつぎと取り替えていくおはなしです。
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あそびにいってくるよ びよ ぴよ ぴよ
ねえ ねずみさん なきごえ とりかえっこ しようよ
ぴよ ちゅう
ぴよびよ ちゅうちゅう
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ねえ ぶたさん なきごえ とりかえっこ しようよ
ちゅう ぶう
ちゅうちゅう ぶうぶう
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ねえ かえるさん なきごえ とりかえっこ しようよ
ぶう けろ
ぶうぶう けろけろ・・・・・・
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ねずみ、ぶた、かえるのところまですが、この後の展開については予想がついたことと思います。かえるの鳴き声をもらったひよこは、つぎに誰と出会うのでしょうか。
また、どのような結末が待っているのでしょうか。
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つぎつぎと、動物たちの鳴き声を交換していく、このおはなしは、くりかえしによって鎖のようにつながっていく絵本の典型です。いぬの声をもらったひよこが、ねこを追い払う場面は、意外性があって楽しめます。
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ところで、
『 とりかえっこ 』の面白さがわかるには、動物とその鳴き声についての常識が必要です。ひよこが、かめと声を取りかえて「 む 」という場面があります。ちいさな子どもは、この「 む 」の面白さがわからないとある保育者が言っていました。ありそうなことです。
この絵本は、
ペープサート、
パネルシアター、
人形劇 にも応用できるでしょう。
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※『とりかえっこ 』 さとうわきこ作、 二俣英五郎絵、 ポプラ社 1978年 (2013/8/6)