たった ひとつの ドングリが、
木に そだつ。
木が、そだてば、トリが くる。
トリが ゆすって、種が 落ち、
種から 花が 咲き、
花から 実が なる。
実が なると
シマリスが くる。
ヘビが くる。
ヘビを ねらって、タカが くる。
タカが 枝を ゆらし、
ドングリが 落ちる。
たった ひとつの ドングリから うまれる
ゆたかな森。
タイトルが、テーマを表現し、主張になっています。森の生態系、食物連鎖のことを考えると、「ドングリこそ、すべての植物とすべての動物の命をつなぐもとになるもの」(あとがき)です。
時間のことは明確に表現されていませんが、木が育ち森になり、森が生まれ変わるには、長い時間がかかります。このことを子どもに伝えることが必要でしょう。森を守ること、資源を大切にすることの大切さを認識することで、資源を守ろうとする行動がうまれます。
わたしたちにできることも書かれていますので、箇条書きにします。
〇なるべく紙ナプキンを使わず、タオルや布ナプキンなどを使いましょう。
〇リサイクルしましょう。
〇リサイクル紙でてきたものを買うように 心がけましょう
〇近くに森があれば、森へ行ってみましょう。
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※『たった ひとつの ドングリが -すべてのいのちをつなぐ-』 ローラ・M・シェーファー アダム・シェーファー文、フラン・プレストン=ガノン絵、せなあいこ訳 評論社 2018年 (2024/3/21)