しろくまが、自分のパンツを探すはなしです。オチも秀逸でした。
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「どこにいったんだろう?」
パンツをなくして、困っているしろくまさん。
ねずみさんが聞きます。
「どうしたの?」
しろくまさんが答えます。
「ぼくのパンツが、なくなっちゃったんだ」
ふたりは、しろくまさんのパンツを 探しに出かけます。
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最初に見つけたパンツは、おしゃれな しましまパンツ。
だれのパンツでしょう?
しまうまさんのパンツでした。
次は、お菓子がいっぱいの パンツです。
だれのパンツでしょう?
こぶたのパンツです。
3枚目は、花柄の かわいいパンツ
4枚目は、ねずみさんが大好きって、書いてあるパンツ
5枚目は、水玉のパンツ
6枚目は、にんじんのパンツ
誰のパンツだったのでしょうか。
ちょうちょ、ねこ、いか、うさぎのパンツでした。
7枚目は、真っ白なパンツです。
だれのパンツかな?
あれ、
しろくまさん、パンツはいてるよ!
「そうだ きょうは あたらしい しろいパンツを はいたんだった!」
しろくまさんは、最初から、白いパンツをはいていたのでした。
子どもにとってパンツは身近なものです。誰のパンツかなと聞きながら、子どもと一緒に読むことができます。読者参加型の絵本です。また仕掛けの絵本です。 最後にしろくまさんのパンツの歌もありました。
パンツを失くしたしろくまさん。でもよく見ると、うっすらとパンツの線が見えています。しろくまさんは、最初から白いパンツをはいていたのです。 また、表紙に工夫があります。絵本を読む前に、帯になっている赤いパンツをはずしてやります。読み終えたら帯の赤いパンツをはかせるという面白さもあります。
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※『しろくまのパンツ』tupera tupera作、ブロンズ新社 2012年 (2022/3/23)