わたしたちの周りは、音にあふれている世界です。
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きこえるよ・・・
ぽつん。
あめの しずくのおと。
ばつん。
ぼくが ボールをぶつけた おと。
どさん。
ころんじゃった ぼくの おと。
音をたてていないのに 聞こえるもの、
雪がふる おと。
うぉぉぉぉぉぉわぉぉぉぉぅ!
ライオンのつもりに なった
ぼくの 吠える おと。
ちゃりん 貯金箱に おかねを いれる
こんこんこん! かなづちの おと。
バタートーストの さくさく。
ねずみの かりかり。
ぶーん はちどりの はねの おと。
パパパパ! 花火の はじける おと。
ぴーぽーぴーぽー! サイレンのおと。
ぼくが 一番好きな おとは・・・
日の出前の あさの おと。
世界が 目をさます おと。
いろんなおとがまざっている すてきなおと。
とおくから ちかくから
そらから じめんから、
そこらじゅうからおとがくる。
きいてごらん・・・
みみをすまして・・・
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「だまってしずかにしていると そしてそよかぜが ふいてくると、きの ないしょばなしが きこえるよ」。
木のないしょ話を 聴く・・・、
聴くことへの感性を豊かにする絵本です。
聴覚・視覚だけでなく、触覚、嗅覚、味覚まで刺激されます。
わたしたちの周りから、どんな音が聞こえてくるのでしょうか。お子さんとたくさん音を聞いてください。
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※『きこえる! きこえる!』 アン・ランド作、ポール・ランド絵、谷川俊太郎訳、集英社 2007年 (2022/11/24)