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絵を描くことについての、エリック・カールのメッセージがあります。
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ぼくは えを かく。
えを かけば ぼくは えかきに なる。
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ぼくは、どのような絵を描いたのでしょうか。
あおい うま
あかい わに
きいろい うし
ピンクの うさぎ
みどりの ライオン
オレンジいろの ぞう
むらさきの きつね
くろい しろくま
みずたまもようの ろば
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ぼくは えかきだ。
じぶんの ほんとうの えを かく かく かく
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色彩の魔術師といわれるエリック・カールの魅力のある絵がならんでいます。画集のように絵を見る愉しみがあります。
赤いワニも、緑のライオン、水玉模様のろばも現実にはいません。でも、絵を描くということは現実の再現ではありません。言いかえれば、ワニ、牛、ライオンを描くのにまちがった色というものはありません。絵はのびのびと描くことがいちばんです。思う存分、自分が納得するように、自由に、絵を描きなさいと応援しています。フランツ・マルクの絵を見て感動したエリック・カールの子どもたちへのメッセージです。
フランツ・マルクの絵にみちびかれて-と見返しにあります。フランツ・ マルク( Franz Marc 1880-1916 )は、青い馬、黄色い牛など動物を大胆な色づかいで描いたドイツの画家でした。しかし、第一次世界大戦中、ヴェルダンで戦死しました。36歳でした。
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※『えを かく かく かく』 エリック・カール作、アーサー・ビナード訳、偕成社、2014年
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フランツ・マルクの「青い馬」(1911年)、ミュンヘン市立美術館 (2022/3/20)