あいうえおきろ
おえういあさだ
おおきなあくび
あいうえお
かきくけこがに
こけくきかめに
けっとばされた
かきくけこ
さしすせそっと
そせすしさるが
せんべいぬすむ
さしすせそ
『 あいうえおうた 』 ( 谷川俊太郎・ぶん、 降矢なな・え、 福音館書店 )
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どのページにも、 しろねこ、 くろねこ、 しまねこが描かれています。
3匹の ねこの様子を みるのも 楽しい絵本です。
いろいろな姿で どのページにも いますよ。
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画家の降矢ななさんは、 谷川俊太郎さんの詩に対して、
創造力と ユーモアで 対抗しています。
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「 さしすせそ 」 のさるは、 煎餅を盗もうとしています。
それも、 2匹の 「 わに 」 から。
わにたちは、テレビに映っている3匹のねこを見ています。
最後の 「 ん 」 は?
ラストページも笑えます。
「 あいうえお 」 は、 詩人の創造 (想像) 力を刺激するのでしょうか、
北原白秋、
まど・みちおにも
「あいうえお」の詩があります。
ア行とカ行を引用します。
同じ 「 あいうえお 」 ですが、 ずいぶんちがいます。
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水馬 (あめんぼ) 赤いな、ア、イ、ウ、エ、オ
浮藻 (うきも) に小蝦もおよいでる
柿の木、栗の木、カ、キ、ク、ケ、コ
啄木鳥 (きつつき) こつこつ、枯れけやき・・・
北原白秋 「 五十音 」
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あいうえおは あおいでいる
あおいうちゅうの あおい うえを
かきくけこは かたくて こちこち
かきっこ くきっこ かむ けいこ・・・
まど・みちお 「 あいうえお 」
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また、 まど・みちおさんには 『 どうぶつ あいうえお 』 ( ましま せつこ絵、 偕成社 ) という素敵な絵本があります。 「ねこが ねこのこ/ねかせて、 ねてる/ねんねん、 ねこのこ/ねんねんよう 」。 たくさんの動物が登場します。
そして、奥付のページは、 にわとり-りす-すずめ-めだか-かに-にわとりのしりとりです。
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※『あいうえおうた』 谷川俊太郎・ぶん、 降矢なな・え、 福音館書店 1999年