
「この宇宙で、完全にじっとしているものはない」
移動して、旅をして、冒険をして
歴史と文化を つくり
進化する わたしたち
そして、どうぶつたち
400万年前、2本足で 立ちあがり、歩きだした
アウストラロピテクス
そこから
わたしたちは、何万年も 旅してきた
知らない 場所へ
自分だけの 道を もとめて
あたしい 陸地へ
うまれた土地を はなれ、
旅するひともいる
移民・難民・国内避難民
わたしたちは 海の底まで もぐったし
世界の てっぺんにも 登ってきた
空を 飛び、
さらに遠く、未知の宇宙へと 旅をつづける
わたしたちは
こころが 導く とくべつな場所へ 旅する
エルサレム メッカ ブッダガヤ― ヴァーラーナシ―
風や水は、なんて自由に 旅するんだろう
地図も コンパスもなく、何千kmも 旅する どうぶつ
アデリーペンギン トナカイ
セイウチ ホッキョクグマ
うまれた場所に 帰る 魚たち
大陸をわたる 鳥
わたしの道は
ほかの旅人の 道と 交差する
一人ひとりが、自分だけの物語を もっている
わたしは、旅を つづける
なつかしい風景が みえるまで
けれども、長くとどまりは しない
またすぐに、つぎの旅へと 動きだす・・・・
・・・
時には迷い、方向を変え、自分を見失いそうになりながら、私たちは旅をする。旅をするのは、人間、動物ばかりではない。地球、水、大気、大陸も、絶えず動いている、旅をしている。宇宙は、広がりつづけている。変化すること、動くことは自然なことである。
「この宇宙で、完全にじっとしているものはない」という哲学を語っています。
わたしたちは、ほかの旅人と交わり、終わりのない旅をつづけよう、旅をする先に、未来があり希望がある、と言っているように思います。2020年、ウクライナで刊行された絵本です。
・・・
※『旅するわたしたち On the Move』 ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ作、金原瑞人訳、ブロンズ新社 2023年 (2026/1/5)









