
こうまが あたらしいいのちと 出会いました。
ちゃいろい こうまが、おとうさんうまと おかあさんうまと
くらしています
こうまには
にわとりと
ねこの ともだちが いました
毎朝、こうまに 会いに きてくれます
でも、きょうは
にわとりも ねこも きてくれません
こうまは いいことを おもいつきました
ぼくが あいにいけばいいんだ!
こうまは にわとり小屋へ いきました
窓から なかを のぞきました
なにを 見たとおもいますか?
うわあ! すごい!
にわとりは 12羽の ひよこに かこまれて
ねどこに すわっていたのです
にわとりは とくいげに コッコッコッと なきました
つぎに
こうまは おもやまで 走っていき
キッチンのまどから なかを のぞきました
なにを 見たとおもいますか?
うわあ! ねこさんも!
ねこは うまれたての 8ひきの あかちゃんねこと
かごのなかで くつろいでいました
ねこは とくいげに ゴロゴロゴロと のどをならしました
こうまは きゅうに おかあさんに 会いたくなりました
おかあさんうまと おとうさんうまは
帰ってきた こうまに はなを すりよせました
その時
すぐちかくで ふしぎな おとがしました
こうまは 後ろ足で たちあがり とびらのうえから
なかを のぞきこみました
なにを 見たとおもいますか?
うわあ! すごい! すごい!

あかちゃんうまが いたのです
こうまは もう さびしく ありません
12わの ひよこと
8ぴきの あかちゃんねこ
1とうの あかちゃんうま
あかちゃんたちは みな、誕生日が いっしょに なったんですよ!
「ともだちは どこ?」というタイトルは、読者への仕掛けになっています。
原題は THE LITTLE BROWN HORSE (1959)です。
ちいさな茶色いうまが、にわとり、ねこ、うまの赤ちゃんと出会うはなしですが、赤ちゃんたちは、みんな誕生日がいっしょです。これから、ちいさな茶色のこうまの、新しい友だちになっていくことでしょう。
こうまが、ひよこ、こねこ、こうまを見つけるとき、「なにを 見たとおもいますか? うわあ! すごい」という語り手の言葉がくりかえされます。こうまが何を見たのか、読者の期待がふくらみます。そして、「うわあ! すごい」という感嘆詞です。読者は、こうまといっしょに、赤ちゃんを見つけることになります。読者の体験をたかめるここが、読みかたりのたのしいところです。
絵は、『ルピナスさん』『エミリー』のバーバラ・クーニー(1917–2000)です。また、マーガレット・G・オットー(1909-1976)は、アメリカの児童文学作家ですが、詳しいことは分かりませんでした。
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※『ともだちは どこ?』 マーガレット・G・オットー文、バーバラ・クーニー絵、田中潤子訳、瑞雲舎 2026年









